夢を終わらせた君へ。
君は大きな夢を持っていた。子供の頃からずっと追いかけてきたものだ。誰よりも努力した。誰よりも時間を使った。でも、結果は出なかった。
そして君は決断した。「終わりにしよう」と。
その決断は、おそらく君の人生で一番勇気のいる決断だったはずだ。
世の中は「夢を諦めるな」と言う。映画も、本も、SNSの投稿も、みんなそう言う。だから君は「自分は逃げたんだ」「自分は弱いんだ」と思っているかもしれない。
でも、それは違う。
夢を終わらせることと、夢から逃げることは全く別のものだ。逃げるのは、まだ可能性があるのに怖くなってやめること。終わらせるのは、可能性を全て見極めた上で、別の道を選ぶことだ。
君は後者だ。君は十分に戦った。結果が出なかったのは、君の努力が足りなかったからじゃない。夢と現実の間に、どうしても埋まらない溝があっただけだ。
それは誰のせいでもない。
むしろ、夢を終わらせることができた君は強い。終われない人はたくさんいる。ずっと昔の夢にしがみついて、今の自分を見失ってしまう。でも君は違う。君は現実を直視して、新しい一歩を踏み出そうとしている。
それは立派なことだ。
夢を終わらせた後に残るのは、空虚さかもしれない。「これからどうすればいいんだろう」という不安かもしれない。でも、それと同時に「自由」も残っている。
もう夢に縛られなくていい。朝起きて一番に考えることが変わっていい。新しいことに挑戦していい。全く別の分野で才能を開花させてもいい。
君の人生は、ひとつの夢のためにあるわけじゃない。
ひとつの夢が終わっても、君の人生は続いていく。これから先、どんな道を選ぶかは君次第だ。夢を追いかけていた時に鍛えた忍耐力も、努力の習慣も、全部君の中に残っている。
それらは決して無駄にはならない。
だから今夜は、自分を責めるのをやめてほしい。よく頑張ったね、と自分に言ってあげてほしい。そして、これから始まる新しい章を、少しだけ楽しみに思ってほしい。
君の新しい旅立ちを応援している。
いつでも話を聞くよ。
永夜