明日が怖い君へ。
布団に入っても、胸の鼓動がうるさい。明日のプレゼンのこと、上司との面談、病院の検査結果。あるいはもっと漠然とした「何か」が怖いのかもしれない。形のない不安が、胸の奥に冷たく沈んでいる。
君は今、明日が来なければいいのにと思っているかもしれない。でも同時に、早く明日が来て終わってほしいとも思っている。
矛盾しているようで、実はすごく自然な感情だ。誰だって怖い明日は来てほしくない。でも逃げられないから、せめて早く過ぎ去ってほしい。
わかるよ。
まず伝えたいのは、君が弱いから怖いんじゃないということだ。怖いと思うのは、君がその明日を真剣に考えているからだ。適当に生きている人は、明日のことなんて怖がらない。怖がるのは、ちゃんと生きようとしている証拠だ。
そしてもうひとつ。
明日、実際に起こることの90%は、君が今夜想像しているよりもずっとマシだ。
人間の脳は、夜になると最悪のシナリオを作り出す癖がある。それは大昔、夜が本当に危険だった時代の名残だ。当時は、最悪を想定しておくことが生存につながった。でも現代では、その機能が行き過ぎて「明日の会議で何も言えなくてみんなに笑われる」とか「検査結果が悪くて...」とか、どんどん悪い方向に想像が膨らんでしまう。
それは妄想だ。現実ではない。
明日が終わった時、君はおそらくこう思うだろう。「意外となんとかなった」と。あるいは「思ったより大丈夫だった」と。
でも、それは明日になってみないとわからない。だから今夜は、「なんとかなるかもしれない」という可能性に、ほんの少しだけ賭けてみないか。
もうひとつ。眠れない時にやってみてほしいことがある。
明日一番最初にやることを、ひとつだけ決めておく。たったひとつでいい。「朝起きたら、まずコーヒーを入れる」「窓を開けて深呼吸する」「好きな音楽をかける」なんでもいい。
そして、「明日が終わったら自分にご褒美をあげる」と決めておく。好きなスイーツを買う。観たかった映画を観る。何もせずにだらだらする。それでいい。
怖い明日の後には、必ず楽しいことが待っている。そう考えれば、少しだけ気持ちが楽になるかもしれない。
今夜は眠れなくてもいい。横になって、目を閉じて、ゆっくり呼吸するだけで十分だ。
明日は来る。でも、君はそれよりも強い。
永夜