夜の不安と向き合う
理由のない不安ほど、厄介なものはない。
具体的な問題があれば、解決策を考えられる。でも、漠然とした不安には形がない。だから掴みようがなくて、ただ胸の奥に重く沈んでいる。
夜になると、その不安が増幅される。
昼間は外の刺激が多いから、不安も薄まっている。でも夜の静けさの中では、自分の内側の声だけがやけに大きく聞こえる。
大丈夫なのか、このままで。 将来はどうなるのか。 自分は正しい方向に進んでいるのか。
こうした不安は、あなたが真剣に生きていることの裏返しだ。何も考えていない人は、不安にもならない。
だから不安を敵だと思わなくていい。ただ、うまく付き合う方法を見つける必要がある。
ひとつ、試してみてほしいことがある。
「不安を紙に書き出す」だ。
頭の中でぐるぐる回っている不安を、一度外に出す。箇条書きでいい。順番も気にしなくていい。とにかく書き出す。
書き出してみると、意外なことに気づく。漠然としていた不安が、具体的な項目に分解される。そして分解された項目のいくつかは、実は「今すぐどうにかできるものではない」と気づく。
今すぐどうにかできないことは、心配しても仕方ない。これは逃げではない。合理的な判断だ。
そして、今すぐどうにかできることは、明日の朝やればいい。深夜にやる必要はない。
もう一つ。不安を感じている自分を、少し離れたところから眺めてみる。
「ああ、今自分は不安を感じているんだな。これが不安という感情か。」
そうやって客観視するだけで、不安の支配力は少し弱まる。
これは練習が必要だ。何年もかかるかもしれない。でも、必ず上手くなっていく。
今夜も、不安と一緒に、ゆっくりと夜を過ごそう。