失恋のあと、なぜ夜になると眠れないのか
不思議なことに、昼間は大丈夫なのに、夜になると急に思い出してしまう。
あの人の声、一緒に行ったカフェ、最後の会話。布団に入った瞬間、全部が鮮明によみがえる。
なぜ夜なのか。
それは、昼間は脳が「今」のことで忙しいからだ。仕事、買い物、友達との会話。でも夜になると、その防衛壁が外れる。静けさの中で、心が本当に感じていたことに気づいてしまう。
これは逃げているわけではない。むしろ、ようやく向き合えるようになった証拠だ。
失恋の痛みは、なくすことはできない。時間が経つのを待つしかない。でも、その「時間が経つのを待つ」夜を、少しだけ楽にする方法はある。
自分のための夜を作る。
誰かを想って泣く夜も、時には必要だ。でも、毎晩では疲れてしまう。
だから、今日だけは「自分のための夜」にしてみる。好きだった映画をもう一度見る。読みかけだった本を開く。温かいお風呂にゆっくり浸かる。
恋人がいた時にはできなかったこと、しなかったことを、一つずつやっていく。
最初は虚しく感じるかもしれない。でも、続けているうちに、少しずつ「一人の時間」が「寂しい時間」ではなくなっていく。
そして、これは信じてほしいのだが、必ずまた誰かを好きになる日が来る。今は想像できなくても、人間の心はそうできている。
それまでは、自分自身を大切にする夜を重ねていこう。
今夜は、あなたのために。